概要

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ネットで検索すればなんでも答えが得られると考える若者が増えるなか、本質的な課題を見抜き、自らの頭で考え、判断し、行動できる力、広い視野を持った人材が産業界から強く求められています。また少子化の影響により、学生が企業を選ぶ時代になったことで、働き方や生き方をどうデザインするかというキャリアリテラシーの重要性が増し、教育界からも大きな期待が寄せられています。

(一財)大阪科学技術センターは、1960年4月に設立以来、産学官連携による技術振興、産業振興などに関する諸活動を展開。他方、 次世代層向けの活動として科学・産業技術を楽しく体験しながら学ぶ「大阪科学技術館」の運営や、出前教室の実施など科学技術知識の普及広報を行ってきました。昨今の社会ニーズに対応して、今年度より、バーチャルな科学技術館ともいえる、メタバースを用いて実社会に触れるプログラム[NaritaiQuest(ナリタイクエスト)]を立ち上げました。「クリエイティブ」を軸に、産業界に近い立場で本プログラムに取り組んでいきます。

製造業は日本のGDPの約2割を占めています。しかし、実際には、他産業への高い波及効果を持ち、日本経済にとって「2割」という数字以上に大きな意味合いを持っている基幹産業です。今後も海外市場の拡大が見込まれる一方で、イノベーションや新たな技術を産み出していくことが期待されています。そうしたなか、少子化により産業基盤を支えるクリエイティブな人材を維持することが求められています。

我々は、遠隔地でも能動的に参加できるよう、メタバースを用いたプログラムの開発として、実社会では実現が難しい体験学習や、遠隔地との対話、アバターを通じた参加など、新しいコミュニケーションのあり方やテクノロジーを用いた教育プログラムの可能性にチャレンジし、ひいては日本の産業界における人材育成に寄与していきます。

Naritai Quest(ナリタイクエスト)を通して

ティーンズの皆様へは

実社会に出ていくことに対して持つ不安と期待に対して、多面的な視点から産業界のこと、社会のことを学び、将来についての視野を広げる場を提供していきます。
リアルな実社会や活躍する人から間近に学べる機会を通じて、進路選びや仕事選びに役立つ、職能・ものづくり・クリエイティブな仕事など、自分なりの価値判断基準を見つけることに貢献します。

教職員の皆様へは

働き方や生き方に対する価値観が多様化するなか、産業界の生の声を伝えるキャリアリテラシー形成の場を提供します。
社会の第一線で活躍する企業人との交流や先進のデジタル技術体験で子どもたちの興味や関心、好奇心を引き出し、学校における学びのモチベーション向上に寄与します。

産業界の皆様へは

産業界を支えるクリエイティブな人材を増やすことに貢献します。
企業価値を子どもたちへ伝える場を提供します。

運営

一般財団法人大阪科学技術センター

大阪科学技術センター(略称:OSTEC)は、1960年に関西産業界の総意により設立され、関西における科学・技術の情報交流機関として事業を推進してまいりました。現在も、科学技術の普及啓発や関西の産業力強化に資する活動を幅広く取り組んでいます。

株式会社ハシラス

"MAGIC“のような圧倒的な高臨場感を作り出し感動を届ける。 をビジョンに、XRヘッドセット用コンテンツ(ソフトウェア)の制作、XR用ハードウェア筐体の設計・製作、メタバース開発、その他、先進的なVR/AR/MRの開発全般に取り組む。VRやAR、MRといった最新テクノロジーと、脳と五感を騙すテクニックを駆使し、圧倒的な臨場感による感動体験を創造しています。

graf(有限会社デコラティブモードナンバースリー)

デコラティブモードナンバースリー(活動名”graf”)は2023年で創業25年⽬を迎える、デザインやものづくりをベースにしたクリエイティブカンパニーです。1990年代のバブル崩壊後、異業種のメンバーと共に「⾐⾷住を異業種で作る、暮らしをデザインする」会社として産声をあげました。⼤阪の中⼼部に⼯房・ショップ・ギャラリー・カフェを構え、ものづくりの企画・デザイン・製造・販売を⼀貫して⾏い、さらに体験して頂ける場所(カフェ、ホテル)の環境も整え、まるで都会のコミューンのごとく「つくること」「デザインすること」を体験し、本質的にモノやコトとの付き合いを深めてもらえる場所として注⽬をいただいています。